■アナログアベレージャー (ボックスカー) N030-1014B
線形時不変システムの被観測系は、インパルスに対するインパルスレスポンスで特徴付けられます。この系の出力に白色雑音が重畳されており、且つその入力信号が周期信号の場合、本装置で周期信号に同期した信号で観測すれば、白色雑音成分を抑圧した信号成分のみのレベルを抽出することが出来ます。
本装置は外部より与えられるトリガー信号①を基にして設定する遅延時間Td後に、設定する時間幅Twのゲートパルス③を発生させ、そのゲート区間のみ設定する積分時定数(充電時定数)で積分器(コンデンサー)に入力されるアナログ信号②を充電し、そのゲート区間内で追随したレベルを次のゲート区間まで保持します。
ゲートパルスの総数は、設定するスキャン時間⑤内、発生し続けます。スキャン時間内のアナログ積分器出力電圧④は、アナログ式メータで直読できます。

アナログ入力DC~1MHz ±10Vmax/1MΩ
入力感度10V,1V,0.1V レンジ切替
オフセット調整範囲±1V(max)
アナログ出力±1V/1kΩ
トリガ入力TTL立上りエッジにて
ゲートタイミングを決定
ゲート出力TTL(50Ω駆動可)
積分時定数0.1ms~100s(±20%)
ゲート遅延時間1μs~10ms(±10%)
ゲート時間幅1μs~999s
電源AC100V 50/60Hz
1A以下
重量約7kg